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今回の記事はnezuの担当です。
今日はいつもとちがってカクテルを紹介します。
その名も『ファットタイヤ』
【今回のお酒】
名前:『ファットタイヤ』fat tire
ジャンル:ラムベースカクテル
レシピ:
熟成させたカリビアンラム 30ml
アマーロ 20ml
オレンジジュース 10ml
パイナップルジュース 10ml
これらをシェイカーで冷やす。
※宮崎市のBAR METROさんにご協力いただきました!
本来?のレシピだと上記に加えてオールドファッショングラスに氷を入れてロングカクテルっぽいのですが、私がグラスを指定しなかったのでカクテルグラスに。
多分スタンダードカクテルではないと思うのですが(手持ちの本には記載されてなかった)、マスターもご存知なかったためできる範囲で作成してもらいました。
10mlのためにフレッシュジュースを作ってもらうのはあんまりだと思ったため、市販されているジュースで代用を。
アマーロも厳密には指定があるのかもしれませんがマニアック過ぎるので、甘苦いということでカンパリを使用。
【感想】
普通に美味しいのです。カンパリの苦みがフルーツジュースで軽減されて飲みやすいし、絡み合ってトマトのような風味を感じたりして。
唯一無二!みたいな感じはないのですが、ジュース感覚で味わえる(度数はそこそこあると思いますが)カクテルですね。
◎どういうお酒?
さて、どうして私が普段カクテルを飲まないのにわざわざオーダーしてマスターの手を煩わせたのか。
実はこれ、先日ちょろっと話題に出した海外の刑事ドラマ『ボッシュ BOSH』に登場していたのです。(本当は私の勘違いによるオチがあります)
レストランみたいなところで主人公の刑事と娘、娘のボーイフレンドと食事をすることになったのですが、そのボーイフレンドが「ファットタイヤ」を注文し、主人公も同じものを、とオーダーしたのです。
別にこのお酒が事件において意味があるわけじゃないのですが、聞き慣れない名前に興味を持ちました。
調べてみると、どうやらラムベースに甘苦いリキュールを加えてフルーツジュースで割るカクテルということは分かったのですが、日本語での検索にほとんどひっかからないのです!
英語で検索して初めてカクテルであることやレシピが分かりました。
そしてレシピを見ることで色々な疑問がわきでてきたのです。
①名前
fat tire= ファットタイヤ=太いタイヤ
何かの隠語なのでしょうか?材料からはちょっと想像できないのですし、正直名前だけでは美味しそうに思えないです。
それに私が全然聞いたことがないカクテルがどうしてBARではなくレストランで提供されるのか?
もちろん私もカクテルを網羅してるわけではありませんが、名前すら知らないとなると結構マニアックな部類のカクテルに入るはずです。
特にお酒にこだわりがなさそうな登場人物達がどうしてそんなマニアックなものをオーダーすることができるのか?
当時生まれたばかりの流行りカクテルだったり、ご当地カクテルだったりするのかな?
②材料
銘柄こそ指定していませんが、ベースのラムに熟成させたカリビアンラムと範囲が決まっており、その熟成期間が6~10年とされています。
銘柄指定なしで地域だけ。しかしカリビアンラム。一応レシピが乗ってるサイトを調べると該当するラムがありました。
↑アプルトンエステート8年 リザーブ
別の角度から材料を見てみます。
一応食前・食後のカクテルとされていますが、フルーツジュースがフレッシュ(生搾り)と指定されているので、一杯目のオーダーだと結構面倒な手順が必要になりそうですが、時間がかかるのではないでしょうか?一種類ならともかくオレンジとパイナップルの二種類ですからね。
③場所
先ほど言いましたが、BARでなくちょっと良さげなレストランでのオーダーです。
良さそうなレストランだとカクテルはメニューとして押さえているかもしれませんが、BARに比べたら品数は狭まると予想されます。そこでマニアックなカクテルを扱う余裕があるのでしょうか?
もしかしたらアメリカでは事情が違うのかもしれません。
④登場人物の関係性
まずオーダーしたのが主人公の娘のボーイフレンド。
20歳くらいだと思うのですが、真面目そうなキャラクターで夜のお店で働いてたりはしてません。つまりお酒に詳しいわけではないと想像します。
そんな人物がレストランでの最初の1杯をマニアックなカクテルを指名するものだろうか、と。初手からオールドファッショングラスで飲むようなものをオーダーするという点で違和感。
そして主人公はいい歳した刑事。苦みがあるとはいえ、甘いフルーツジュースの入ったカクテルをオーダーするものだろうか?と疑問。
そんなこんなで一応味が気になったのでBARでマスターにお願いしてレシピを伝えオーダーしました。
細かい部分は違いますが、味わいがガラっとしまう差異ではないと思います。
飲んでみた感想としては、
「普通に美味しいけど、どうしてあえてこれを選ぶのか分からない」
となりました。
うーん、何かの宣伝か流行りのカクテルかなんかなのかなあと思い、ドラマを見返してようやく答えがわかりました。
ファットタイヤは実はビールだったのです。
そう、カクテルではなくビールだったのです。
どういうことかと言いますと、私、作業しながらドラマを見ていたのでレストランのウェイターがお酒を運んでテーブルに置くシーンや飲酒シーンをよくみてなかったのです。
ファットタイヤという字幕の文字だけ頭に入って、画面を流し見していたのですが、改めて見返すとガッツリとビール瓶がでてきてそのまま口付けて飲んでました。
ようはファットタイヤという銘柄のビールがあり、主人公がそれを好んでいることを娘からボーイフレンドに情報が伝わっており、ボーイフレンドが主人公に気に入られるためにファットタイヤというビールをオーダーしたという単純な流れでした。
そりゃ好きなビールだったら主人公も「同じのを」となりますよね。
日本語での検索にひっかからなかったのも、私の勘違いのせいで「ファットタイヤ カクテル」と検索してたからだったのでしょう。
「ファットタイヤ」で検索するとタイヤがめちゃくちゃ引っかかってしまうので。
いやーしかし私の勘違いのせいで2つのお酒を知ることができました。
カクテルの「ファットタイヤ」と、ビールの「ファットタイヤ」
カクテルは試すことができたので、次はビールのほうを試してみたいと思います。
結構売れているビールらしく、ビールに疎い私故に起きた珍事でした。
ビールを製造しているニューベルジャンブルーイングHP:
www.newbelgium.com
↑こういうアマーロ自体がなかなか日本では見かけない
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