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【今回のお酒】
名前:Glenfiddich(グレンフィディック) 12年
ジャンル:ウイスキー(スコッチ シングルモルト)
所有者(製造元):ウィリアム・グラント&サンズ社
輸入者:サントリー
アルコール分:40%
原材料:モルト
原産国:スコットランド(スペイサイド)
価格:2500~3500円前後(700ml)、2000~3000円前後(350ml)
◎どういうお酒?
1963年、ブレンデッド用ではなく、初めてシングルモルトとして世界に輸出したのがグレンフィディック。
伝統的な製造工程で12年以上熟成させたモルト原酒のみで造られています。
ロビー・デューの泉の恵まれた水質、スペイサイドの大地で厳選された原材料の大麦、ハイランド地域の新鮮な空気と小型蒸留釜でつくられた素晴らしい味わいのモルトです。
【飲み方】
ストレート
水割り(グレンフィディックと水を、1:3の割合)
【感想】
まず、ボトルキャップを開けた時の甘い香り。
ストレートではアルコール分が強いながらも、まろやかな甘さを感じます。
水割りにすると、驚くほどに飲みやすい。
軽い口当たりで、あっさりしているけど味わいがあります。
1:3で割ったからではありますが、甘みが引き立ち、ウイスキーが苦手な人でも抵抗なく飲める気がします。
まだまだ経験が浅いですが、今まで飲んだウイスキーの中でいちばん飲みやすかったです。
★★★
グレンフィディックが造られている『スペイサイド』は、ハイランド地方の北東部に位置するスペイ川流域で、スコットランド最大のウイスキー生産地。
エレガントで花のように華やかな、バランスに優れた名酒が揃っています。
創業は1887年。
ダフタウンの仕立て屋の息子だったウィリアム・グラントが、20年間勤めたモートラック蒸留所を辞め、フィディック川の河畔にグレンフィディック(鹿の谷)蒸留所を作りました。
ブレンデッドウイスキーの原酒に使われるだけだったシングルモルトを、この蒸留所が初めて市場に投入したのが1963年。
「無謀な行為」との批判を受けながらも、その爽やかでライトな飲み心地が大好評。
現在では、世界で最も飲まれているシングルモルトの1つとなっています。
グレンフィディックは12年のほかに、15年・18年・21年があります。
★★★
当時はブレンデッドウイスキーが主流だったなかで、ウィリアム・グラントは新たな挑戦をしたのですね。
誰もやっていないことを始める勇気や大胆さ、批判という向かい風を受けながらも、熱心に酒造りをする。
彼がいたからこそ、シングルモルトの礎ができたのだと思います。
グレンフィディックができるまでの物語を知ると、軽やかでありながらも、内に秘めた力強い味わいをよりいっそう感じます。
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最後までお付き合いいただき、ありがとうございました♪