ひなたのお酒レビューブログ

hinataとnezuによる、お酒、宮崎満喫ブログ!

フェンネルの香りと上質な味わい『カブラボック ジン』!

 

ブログ訪問、ありがとうございます!

今回の記事はnezuの担当です。

今日はスペイン産のクラフトジン『カブラボック ジン』をいただきます。

 

『カブラボック ジン』

 

【今回のお酒】

名前:『カブラボック ジン』

ジャンル:ジン

製造者:SPIRIT OF THE ISLAND社(スペインのマヨルカ島

輸入代理店:株式会社エムス

アルコール度数:40度

ボタニカル:ジュニパー、フェンネル、オレンジの皮、レモンの葉、レモンバーベナ

価格:5000円くらい

公式HP:

www.cabraboc.jp

 

◎どういうお酒?

 

スペインのリゾート地、マヨルカ島にて生産されているハーブやフルーツを使って生み出されたジン。
カブラボック=CABRABOCというのはカラタン語で雄の山羊を意味し、神聖で手つかずの自然を象徴する生物とのことで、伝統的かつ地中海のライフスタイルに基づいて作られている高品質なものであり、5000円というそこそこに良い値段を納得させるだけの力を持つ美味しいジンであります。

公式HPによるとワイン蒸留液を使用とあるので、ベーススピリッツの大元はブドウなのでしょうか。

 

【飲み方】

ストレート・ロック・トニック割

 

【感想】

まずはストレートです。

なんといっても強烈なのはフェンネルの華やか・甘さを感じさせる香り。
フェンネルのリキュールじゃないのかと思ってしまうほどの主張があります。

ハーブを使用しているとのことですが、薬草っぽさはそこまで感じずに上手くまとまっています。

味わいに関してはじっとり目の甘さが先にきますが、その後にようやく複雑なハーブの苦味や柑橘っぽさが感じられ、心地よい苦味と甘みが、雑味のないスピリッツの中で調和し、スッキリ飲みやすい印象です。
ただしフェンネルの香りが苦手な方はきついかもしれません。

 

次にロック。

メーカーさんはロックを推しています。

確かにロックにしても味わいがぼやけることなく、甘みが鋭敏に存在を主張します。

水っぽくならず、より際立った甘みが感じられます。

 

ついでトニック割ですが、メーカーさんは意外?にそこまで推していない雰囲気。
ウイスキーなどはともかく、ジンでそういうこだわりを見るのは珍しいかもしれません。

飲んでみるとトニックの苦味が添加され、ジンの甘みとトニックの苦味が並走して味の強い飲み物が出来上がりました。
美味しいことは美味しいのですが、カブラボックジンの存在感が良くも悪くも消えないので、カクテルとしてキチンと作る場合は工夫がいるような気がします。

 

 

総評として、かなり美味しいジンです。
ただしオーソドックスなロンドンジンスタイルではなく、フェンネルの華やかかつ甘い香りが支配的。
しかしそれを考慮しても、単純に一つのスピリッツとして見たときの一体感や雑味のなさ、アルコール感を感じさせない呑み口は非常に感動的で、仮に香りが苦手だとしても、スピリッツとしての美味しさは分かる、というほどの銘柄になっていると個人的には思います。

 

値段は5000円といかにもクラフトジンな価格帯ではありますが、それに見合った満足感はあると思います。
難点なのは購入ルートが限られている点。
私の場合は『ヴァンゴッホ ウォッカ』を取り扱っているヴァンゴッホウォッカ銀座店」の営業さんが宮崎のデパートの物産展に参加されており、そこでカブラボックジンを試飲させていただき、購入に至りました。
関東にお住みの方なら、どうにか購入できるかもしれません。

ちなみに「ヴァンゴッホ」のリキュールはどれも美味しかったです。
もし機会があれば、試飲されるのをおすすめいたします。

 

★★★

今回はスペイン産のジンの紹介となりましたが、本当にスペインのジンは美味しいものが多いです。
食べ物も美味しいと聞きますし、それだけお酒づくりが上手い国なのかもしれません。
どこの国も地域に根ざした生産物があると思うのですが、ただそこにあるものをどのように活かすか、どのように知ってもらうか。
お酒一つとっても様々な話題の切り口があり、それもまたお酒に楽しみを加える一つの要素だと私は思います。

 

最後まで読んでくださり、ありがとうございました!

 


ヴァンゴッホのお酒自体入荷が少なく、なかなかみつかりません・・・!