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今回の記事はnezuの担当です。
今日は国産クラフトジン、『アルケミエ flowers』をいただきます。
【今回のお酒】
名前:『アルケミエ flowers』
ジャンル:ジン
製造者:辰巳蒸留所
製造地:日本 岐阜県
アルコール度数:46度
ボタニカル:ジュニパーベリー、エルダーフラワー、ローゼル、ローズ、茶の花、紫蘇の花
価格:4400円くらい(500ml)※現在はおそらく入手不可
◎どういうお酒?
国産クラフトジンを楽しんでいる人で、知らない人はいないであろう辰巳蒸留所さんのジン。このボトルはその中でもかなり初期の方のもので、購入はもちろん、Barなどで飲める機会もかなり少ないと思います。
ベーススピリッツにチコリ焼酎を使用し、「花」を意識してボタニカルを選定されています。
クラフトという言葉を地で行く蒸留所故に生産本数はそう多くなく、クラフトジンブームも今に比べれば初期段階ということもありそこまで知られてこそいませんでしたがすぐに普通には買えない状態になりました。
今現在ではブランドとしての知名度も大きくなり、通常の値段は買えなくなっている状態です。
【飲み方】
ストレート
【感想】
香りは植物的、ハーバルな香りとアロマオイルで感じられるような土っぽさを含む花の香り、そして焼酎のような香り。
力強くそれらが主張しており、ロンドンドライジンとはかなり違っています。
味わいは香りと同様の苦味と甘み、初期の国産クラフトジンに多くみられる焼酎っぽい感触があります(油津吟などで感じられるような)
後味の苦味と控えめな甘みがじっかり下に残り、飲みごたえがある一本だと思います。
【初期のクラフトジンブーム】
京都蒸留所さんの『季の美』や本坊酒造さんの『和美人』といった国産ジンの登場に続いて、宮崎県や鹿児島県でも比較的早い段階でクラフトジンが製造されていました。
そうしたジンは製造元が焼酎蔵であることが多く、焼酎のニュアンスをまとっており、ネット上では「ジンではなくて焼酎」といった感想がたびたびみられていました。
今現在でもいくつかの国産ジンの焼酎っぽさは好き嫌いが分かれる要素ではあると思いますが、私自身はそこにジャパニーズジンとしての面白さがあると感じています。
ベーススピリッツが何であるのか、そうした要素も注目される事柄であり、ジンの自由さを現しているとも言える部分です。
焼酎は一般的にはボタニカルを浸漬させるというような要素がないため、ベーススピリッツが焼酎由来のものは、焼酎とボタニカルという要素との出会いがあったわけで、ソチラ側からしても面白いと思えるのです。
今現在ではベーススピリッツが焼酎ではないものも多くなりましたが、色々こだわらず単純にスピリッツとして味わいを楽しみ、次にベーススピリッツの違いを楽しんだりと関わり方の幅が増えたことは純粋に良いことだと感じています。
ただ国産クラフトジンは結構高価ではあるので、ネットなどで情報の取捨選択をしてターゲットが絞られるのは仕方がないかもしれません。
地元にはジン専門BARなどないので、存在する他県がとてもうらやましい限りです。
それでは最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
しばらくしたらブームが落ち着いて安定的に買えるようになるかなあと思っていたのですがまだまだ難しそうですね。