ひなたのお酒レビューブログ

hinataとnezuによる、お酒、宮崎満喫ブログ!

大きすぎる台風被害(ご報告)

 

ブログ訪問ありがとうございます!

今回の記事はnezuが書いております。

 

私からのお知らせですが、タイトルにある通り、宮崎市(だけではないですが)は台風10号による大きな被害を受け、私の住む家も屋根が半分飛び、瓦が飛んできて窓ガラスが割れ、そうしたことから家が雨水で水浸しになりました。

幸い私(nezu)もhinataも大きな怪我はなく、お酒が割れたりといったこともなかったのですが、家は住める状態ではなくなってしまいました。

引っ越しを余儀なくされ、ネット環境がリセットされたために、しばらくこのブログの更新が今まで以上に不定期になるかと思います。

早ければ来月には環境を整えられるかもしれません。

 

ただ被災したという報告だけですと、読者の皆様にとって何の足しにもならないと思い、ある程度の実体験や感想をここに書き記し、万一同じような災害にあった場合の備え等にしていただければ幸いです。

また、それ以上にただただ思っていることを吐き出したい気持ちがありますので、よろしければお付き合いいただければ、と思います。

ちなみに環境としては二階建ての一戸建、二階に部屋が二つ(私の趣味の部屋=酒置き場と妻の部屋兼寝室)

周囲には築年数が長い一戸建てが多くあり、家の裏手には川があり、堤防があります。

 

台風被災体験の時系列

①通常の台風と同程度の風の強さだったが、瞬間的に強風が吹く(後に突風・竜巻と判明)(夜10時半頃)

 

地震(震度3程度?)と錯覚するような家の揺れ、次いで停電し暗闇に。10秒もしないうちに「パリーン!!」とガラスの破裂音が響き渡る。

 

③明かりを準備し確認すると、2Fの寝室の窓が隣の瓦が飛んできて雨戸ごと貫通。枕もとに人間の顔大の瓦が乗っている。ガラスもちらばっており、寝ていたら大怪我だった。また1Fの風呂場の窓もおそらく瓦が原因で割れていた。

 

④現状を確認しているとなぜか電気が復旧。部屋を見渡すと2Fの私の部屋が滝のように雨漏りしている。(後日、屋根が半分飛んでいたと判明)二階の床、天井、壁、酒棚の一部、酒の倉庫にしていた押し入れが水にぬれる。1Fも雨漏りし始める。

 

⑤パニックになりそうだったが、突風そのものは収まっていたため、避難先として実家に連絡し、詰め込めるだけの荷物を詰め込んで車二台で避難する。

※道路には折れた木があったり切れた電線?が垂れ下がっていたりと危険だったが、家に留まれる状況じゃなかったので低速で運転。

 

突風から避難まで

幸いにも突風自体は継続時間が短く、その後はそれなりの風雨という状態だったため、物を運び出す猶予時間はありました。

しかし雨漏りがおこっていたためそのまますぐに家をでていった場合、残された物は使えなくなる可能性が高いと思い、パソコンや服、そして大事にしていたお酒を車に運びました。滝のような雨漏りで床が浸水し、少しずつ酒棚を蝕んでいく様に気が狂いそうになりました。お酒そのものが大事なのもあるし、妻と一緒にでかけて少しづつ集めた思い出があったので、それらが失われるかもしれないと思うと運び出すしかなく、汗だくで二時間程、家財道具や酒を1Fにおろし車に詰め込みました。

ガラスが割れていたので靴を履いて家の中を歩き回り、片付ける過程で少し腕を切りました。

 

私の家はどちらかというと水害(床上浸水)の可能性が高いエリアだったので、そういった点でお酒は2Fに保管していたのですが、今回はそれが裏目に出ました。大量のお酒を雨漏りから守りながら1Fに降ろす作業は想像以上の重労働でした。

お酒を集める過程でお酒の本も集めていたのですが、割り切ってそのまま置いて行きました。

 

過ぎ去った後の喪失感

実家に午前2時頃到着。お風呂に入りその日は寝ました。

が、眠れませんでした。

目を閉じれば眠れるはずだと思うのですが、そもそも目を閉じれないのです。

神経が昂るとこうなるんだな、と今では思いますがその時はただ目を見開いて天井を見つめているだけでどんな感情だったのかもわかりません。

家全部が津波でなくなったわけでもないし、家族がなくなったわけでもありません。

幸いにもある程度の荷物を運び出すこともできました。

それで上のような有様なのですから、もっと大きな被害にあわれた方の心情なぞもはや想像がつきません。

妻は最初は普通の様子でしたが、翌日になって感情が乱れて少し泣いたりしていました。

 

「住む家がなくなっちまったなあ」

 

という喪失感、私の酒部屋というこだわり、妻とともに作ってきた思い出がすべてぶち壊されました。

将来、BARみたいなのやりたいなあと思っていた希望・楽しみが蹴散らされた気がしました。

いつかお客さんに出したかったお酒のラベルがベロベロに剥がれたものを見ると、今までやってきたことがなんだったのか。

そもそも生きてきて、消費活動をして物を集めて、それがたったの数分でなくなってしまう自然の驚異。

悲しさ、寂しさ、バカバカしさ。

色々な感情が沸き上がりましたが、それでもたぶん、生きているだけマシなのでしょう。

 

台風を経験して

個々人で事情が違うので一概には言えないのですが、やはり非常時に使えるLEDライトは大事だと思いました。

携帯でもライト代わりになりますが、後々電話したり情報を集めたりしてバッテリーを消費するのでなるべく温存したいところです。

今回、もし寝室に誰か寝ていた場合、瓦+窓ガラスの破片で少なくとも救急車を呼ぶレベルの怪我をしていたと思います。(実際に近場で救急車が出動していた)怪我だけでもやばい状況で停電もセットできたら絶対にパニックになります。しかも窓ガラスが散乱してだれかに靴をもってきてもらうまで歩けない状況です。

ですのでLEDライトを用意しておくこと、そして台風時には寝る場所も考えておくべきです。

「雨戸があるから大丈夫でしょ」

そう思っていましたが瓦が雨戸を貫通して窓ガラスを割ったのですから、もはや安全な場所などそもそもなかったのかもしれません。

可能ならば安全性の高い場所に避難しておいた方が良かったでしょう。

 

物の運搬として、ビールケース?ですかね。12本くらいお酒が入るプラスチックのケースが非常に役に立ったのでそういうのもあるといざという時のお酒の運搬に便利です。

昔、庭に親が置いて行ったものなのですが、一般に販売されているのかは分かりません。

↑ボトルクレートって言うんですね。結構お高いようです。

 

今回の災害で物を持つことのリスクを身をもって体験しました。

とはいえなんでもかんでもリスクだと思っていてもしょうがないので、リスクによるダメージを減らす工夫も大事だと考えるようになりました。

今後どういった形でブログをやっていき、どういった形で生きていきたいのか、二人で話あっていこうと思います。

皆様も身の回りの安全やお酒の保管、車の安全管理にお気を付け下さい。

浸水防止目的で自宅でなく土手に駐車していた車が何台かあったのですが、水害の影響はないものの飛んできた瓦でフロントガラスやボディパーツがやられており後日レッカーされていたようでした。

 

楽しい記事でなく申し訳ありません。

だけれども、今回の台風でお酒の管理や保管のことを考えさせられたので、皆様に被害を伝え、万一災害に遭遇したときに被害を軽減できればと思い、注意喚起の意味もこめて記事とさせていただきます。

最後までお読みいただき、ありがとうございます!