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今回の記事はnezuの担当です。
前回に続いてシンガニセミナーで試飲したお酒の紹介です。
シンガニの中でもかなりの高級品である『カーサレアル ドンルーチョ』を紹介致します。
※試飲会で飲んだという特殊な環境でのレビューなのでご了承ください
名前:『カーサレアル ドンルーチョ デ オロ』DonLucho de Oro
ジャンル:シンガニ
生産国:ボリビア
製造者:casareal
輸入業者:SudoWork合同会社
アルコール度数:40度
価格:30000円程度
公式HP:
◎どういうお酒?
カーサレアル(casareal)が製造している高級ラインのシンガニです。
同社はボリビア南部のタリハ市郊外にある海抜1850mの地域でシンガニを製造しており、平地とは違った気圧環境で行う蒸留はシンガニの製造に様々な影響をもたらしているであろうことは想像できます。(自然な減圧蒸留になる)
熟成に関しても高地という冷涼な環境で熟成させられるという点や、酸素の薄さなどから香りなどに影響をもたらす可能性もあります。(シンガニの高地熟成による影響に関してはまだ研究されていないとのこと)
この『ドン ルーチョ』はフランスのコニャック製造に用いられる蒸留器を使用して4回蒸留、フレンチオーク、アメリカンオークそれぞれの樽で三年程熟成されており、ステンレスタンクでの熟成が多いシンガニの中に置いては珍しいのかもしれません。(シンガニの全体の何%が樽熟成なのかは分かりませんが)
しかしシンガニは材料とされるマスカット香が重要な要素のお酒であるため、樽熟成による樽香を添加させるのは手放しで良いと思っているわけではないらしいという話を聞きました。
だからこそのステンレスタンク熟成なのかと思いますが、樽熟成によるキャラクター付けは他の蒸留酒では良くみられる手法なので、そういうものがあってもいいのかな~と個人的には思います。
【飲み方】
ストレート
【感想】
まず驚いたのは、香りがマスカットというよりはバナナに近い甘さが感じられたこと。
熟成期間が短いシンガニは基本的にマスカットが前面に主張してくるのですが、熟成によって甘い香りが落ち着いてバナナのような甘さに変わるのか、樽由来の化学変化によって変化するのか。
それに付随してアメリカンオーク樽(バーボン?)由来と思われるセメダイン臭が弱いながらも感じられます。
味わいとしては香りと同様にさらっとした甘さのバナナ。
雑味がなく、後味のアルコール感が弱く、そして樽熟成由来とおもわれるウッディさが感じ取れます。
高級なウイスキーを飲んでいるような飲みごたえながらも、それらと違うのはダイレクトかつ上品な甘み。
美味しく女性が好みそうな味わいだと思いました。
今回は試飲でのレビューとなるためほんの一回きりの付き合いでしたが、おそらくこのジャンル(熟成シンガニ)、この価格帯でないと味わえない感触のお酒なんだろうと思います。
とはいえ3万円クラスのウイスキー(プレミア価格抜きで)を私は飲んだことがないため絶対ではないにしろ、味わいにおける甘さの質は当然ながらシンガニだからこそ味わえるものであり、逆にウイスキーはウイスキーでその価格帯でしか味わえない要素があるのかもしれません。
今回の試飲は色々なシンガニに触れることはもちろんのことですが、普段私がなかなか飲むことができない高級ラインのお酒を飲むことができたことも経験として大きかったと思います。
・・・いやあ、『プロセラジン』同様、買って家でゆっくり飲みたいですが、やはり一本三万円の世界にはまだまだ踏み込めませんね。
最後までお読みいただき、ありがとうございます!
↑美味しいけど、買えない!いつか買えれば・・・!
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↑通常ラインのシンガニはマスカットの香り豊かで、シンガニそのものを楽しめるのはこっちのほうだと思います。