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今回は、日本酒を飲む『温度』について学びます。
飲む時の温度が5度違えば、香りや味わいの感じ方が異なってくる日本酒。
同じお酒でも、微妙な温度帯によって、様々な表情を捉えられるのは日本酒の大きな魅力のひとつです。
冷やせば、クリアでドライな香りと味わいになり、温度が上がれば香りはふくらみ、まろやかな旨みが引き出されていきます。
冷や酒、燗酒とひと口に言っても、微妙な温度帯の違いによって呼び名が異なります。
しかし、「このお酒はこの温度帯で」という決まりがないのが日本酒。
季節や日本酒の特徴に合わせたりして、自分の美味しいと思う飲み方を見つけていきたいですね。
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【温度別の呼び名】
●5度前後:『雪冷え』
甘みや旨みが薄まる一方で、低温のため雑味も出にくい。
個性が強い日本酒でもすっきりと飲めます。
●10度前後:『花冷え』
香りが華やかでフルーティーな吟醸酒、大吟醸酒などはその特徴が顕著に。
生酒などもおすすめ。
●15度前後:『涼冷え』
低い温度では感じなかった、まろやかさが出てきます。
甘み、酸味などのバランスも良く、吟醸系に向いています。
●20度前後:『常温』
香りはやわらかで、味わいはソフトに。
日本酒本来の味が最も楽しめますが、雑味も出やすくなります。
●30度前後:『日向(ひなた)燗』
熱いとも冷たいとも感じない温度帯。
香りが引き立ち、味わいはなめらかになっていきます。
●35度前後:『人肌燗』
米の香りがふくらみ始め、まろやかな旨みや甘みが感じられるように。
さらさらと日本酒を飲めます。
●40度前後:『ぬる燗』
燗酒として最もポピュラーな温度帯。
旨み、香りを引き出したい、生酛(きもと)系など酸の多い日本酒が合います。
●45度前後:『上燗』
香りがシャープになり、キレのある後味に。
辛口の純米酒などは、その特徴が発揮される温度です。
●50度前後:『熱燗』
香りはシャープに、引き締まった味わいになり、辛口の日本酒が一層際立ちます。
本醸造などがおすすめです。
●55度前後:『とびきり燗』
シャープでキレもありますが、アルコールが飛ぶためアルコール臭を感じることも。
骨酒、ひれ酒などに向いています。
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自宅で燗をつくる場合は、味を壊すことなく旨みを引き出せる、湯煎がおすすめです。
また、電子レンジを使ったお燗は、湯煎よりも手軽にできるのがメリットです。
しかし、湯煎に比べて温度上昇が急激で、温度にムラが生じやすくなります。
温める際はラップをして、500ワットで40秒ほどで人肌ぐらいになります。
★★★
日本酒は飲む温度が5度刻みで呼び名が異なり、とても繊細なお酒だと改めて感じました。
5度の違いは大きいのですね。
先日、『男山』で人肌燗を作った時は、電子レンジを利用しました。
我が家の電子レンジは一番低く設定しても600ワットだったので、料理用の温度計で温度を確認しながら少しずつ温めました。
時間をかけて湯煎をしてじっくり温めるも良し、手軽に電子レンジも利用するも良し。
その時の状況に合わせて好みの温度を探すことで、ますます楽しみ方が増えますね。
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今日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました♪