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今回の記事はnezuの担当です。
今日はジャパニーズクラフトジンの『クラフトジン岡山』をいただきます。
【今回のお酒】
名前:『クラフトジン岡山』
ジャンル:ジン(国産クラフトジン)
アルコール度数:50度
価格:5000円程度/500ml
製造者:宮下酒造(岡山蒸留所)
公式HP
◎どういうお酒?
国産ジンでは宮崎県の『柚子吟』などとならんで比較的初期に生まれた銘柄だと記憶しています。
ボタニカルはジュニパーベリー、コリアンダー、レモンピール、 アンジェリカの根、モルト、ラベンダー、オレンジ、ホップ、 シナモン、ジンジャー、オールスパイス(公式HPより)となっており、今のクラフトジンではだいたい見かける材料に加え、ピオーネや白桃、パクチーといった個性的なものも使用されているようです。
またもう一つの特徴として、焼酎に使った樫樽で貯蔵してある故、薄く色づいている点が挙げられます。イギリスのメジャーなジン、『ビクトリアンバット』みたいな感じですね。
ちなみにベーススピリッツは米焼酎となっています。
【飲み方】
ストレート
【感想】
スパイシーかつ上品な甘い香り。底に力強い甘い香りを感じるのは『ビクトリアンバット』と同様ですね。
さらっとしてフルーティーな甘味を一瞬感じるとピリピリした辛味、そしてハーバルな草感を強く感じます。
後味もしっかり辛苦い、さらっとした甘みが残り続けるのでさすが50度もあるお酒だな~と思います。後味の味わいが強めで飲みごたえがあります。
しかし不快な辛味や香りはなく、ハーバル要素が受け入れられる方なら普通に美味しく楽しめるジンだと思います。
【ちょっとした記憶】
クラフトジンの初期組は結構不遇な扱いを受けていたと思います。
自前で色々なスピリッツを作っている本坊酒造さんや、ジン専門の京都蒸留所さんは別として、ほとんどのクラフトジンは焼酎蔵さんが製造していました。
ベーススピリッツに焼酎が使用されているため、「こんなん焼酎やん」みたいな書き込みがネットでは散見されました。
価格帯も安くはないため手に取りにくく、しかも今ほどジンの知名度が高くないため、そこまで語られたり評価されること少なく、後続のジン達に話題を攫われることが多くありました。
もちろん海外の販路や地元での消費など、ネットでは見えにくい形で飲まれ続け、コンペで賞を獲得していたりもしていますし、ネット上のレビューの総数だけでそのジンそのものを評価するのは少し気が早いと思います。
今現在は多種多様なジンが存在しているので、あえてこのタイミングで再評価し、色々なカテゴライズを行ってもいいと考えています。(ベーススピリッツの種類、熟成の有無、ジュニパーの割合など)
苦手と言われればそれまででしょうがないのですが、焼酎ベースであっても「一つのジンの形」として、または単純にスピリッツとして味わいを評価してもらえば、と思います。
その上でやはり人を選びすぎる製品はどうしても淘汰されてしまうかもしれないし、逆に美味しさが再発見され定番化して残されれば飲み手としては嬉しい限りです。
今回のレビューからは少々脱線しましたが、『クラフトジン岡山』は少々お高いので普段使いにはなかなか難しいかもしれませんが、ハーバルな辛味苦味は飲みごたえがありますので機会がありましたらぜひおためしください。
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