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今回は、マンガ『バーテンダー』の3巻について語らせてください。
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~目次~
vol.3 バーの顔
Glass16 バーの顔 前編
Glass17 バーの顔 中編
Glass18 バーの顔 後編
Glass19 バーの忘れ物
Glass20 頑固者たちのテーブル
Glass21 カウンターの嘘 前編
Glass22 カウンターの嘘 後編
Glass23 心のメニュー
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この巻から、主人公の佐々倉は『BAR東山』に助っ人として勤め始めます。
Glass16~18では、このお店で一番の上客である峰岸社長にまつわるお話です。
ホステスを連れて30分も経たず、ホステスはカクテルを一口しか飲んでいないのに、峰岸社長は10万円を支払ってお店を出ます。
佐々倉は、BAR東山を「ぼったくりバー」だと勘違いします。
そこで、マスターである東山は
「バーには、いろいろな顔がある。
同じように、お客様にもいろいろな顔がある。
それが分からなければ・・・
君は永遠に三流のバーテンダーです。」
と言います。
後日、ホステスが来店し、東山は「これぞ、バーの顔」と言われるジントニックを作ります。
東山は佐々倉を誘い、仕事終わりにお客様の顔を見に行くことになります。
すると、そこにはバーでは見せない「別の顔」がありました。
また、峰岸社長が一文無しだということも知り、佐々倉は驚愕します。
ジントニックにはトニックウォーターが使われており、この苦味をどこまで生かすかが味の決め手になります。
苦味は元々、『キナ』というインカの熱病の薬で、スペイン総督婦人のマラリアを治療したことをキッカケにヨーロッパに広まりました。
日本で市販されているトニックウォーターはキナを使っていませんが、なぜトニックという名前が残っているのでしょうか。
恐らく、英語のトニック(TONIC)に「元気をつける」という意味があるからだそうです。
そして、ジントニックが店の顔と言われる所以は、お客様をどう元気づけるか・・・
そこに店のサービスの姿勢が現れるからだと、マンガの中で東山が語っています。
私自身、あまりジントニックを飲んだことはないのですが、それほどクセが無く飲みやすいカクテルだと思います。
トニックウォーター単体だと、苦味も含めて好きな味です。
ほど良い苦味があるからこそ、甘ったるくなくて楽しめる気がします。
何を期待して、来店するのか。
そして、誰しも色んな顔を持っていること。
Barは、ただお酒を出すのではなく、空間や癒しを提供する特別な場所だと思いました。
何も語らなくても、その人となりでバーテンダーに伝わることもあるのかもしれませんね。