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今回は、焼酎の『蔓無源氏』をいただきます。
【今回のお酒】
名前:蔓無源氏(つるなしげんぢ)
ジャンル:焼酎
製造者:国分酒造株式会社
アルコール度数:26度
原材料:さつまいも(鹿児島県産 蔓無源氏)、米こうじ(霧島産夢十色)
価格:1419円(720ml)
※税込価格
◎どういうお酒?
絶滅状態だった『蔓無源氏』という品種のさつまいもを復活させ、造った焼酎です。
甘味と旨味が特徴で、ふかし芋を食べてるような風味を感じられます。
また、2年から3年近く熟成されているので、とてもまろやかな味わいに仕上がっています。
【飲み方】
お湯割り
【感想】
爽やかでフルーティーな芋の香り。
ほど良い甘味があり、後味はスッキリしています。
引き際がとても良い感じだけど、旨味もしっかり味わうことができます。
★★★
『蔓無源氏』は先述したとおり、さつまいもの品種です。
明治40年に見つかった、数少ない在来品種になるそうです。
大正時代から昭和の初め頃までは鹿児島県でもかなり多くの生産量があり、食用・焼酎などに使われていました。
しかし、第二次世界大戦を機に、当時収量の高かった『農林2号』などの芋に取って代わられ、昭和40年以降は鹿児島県でも収穫実績がない状態となりました。
そんな中で復活させた焼酎は、地元の農家さんはもちろん、高校生も関わっているそうです。
高校でバイオ苗を栽培してもらい、より高品質の芋ができるようになったとのこと。
国分酒造さんのお酒のラインナップは、今回飲んだ『蔓無源氏』や
『いも麹芋』
『大正の一滴』などがあります。
今回のお酒が復活するまでの軌跡は、ホームページ内に細かく記載されています。
熱意や苦労話は、読んでいて胸が熱くなります。
【国分酒造さんのHP】
★★★
焼酎に使用する芋は、食用のイメージがありませんでした。
しかし、今回使われている品種は食用でもあり、とても甘くて美味しいのだそう。
「飲む」だけでなく、機会があれば「食べて」みたいものです。
10本の苗から生まれた焼酎は、今では数えきれない人々を幸せな気持ちにしてくれています。
たくさんの人達が関わってできた焼酎、改めて感謝しながらいただきます。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました♪